ダイスケです。
「投資と投機って何?」
実際、トレードを行っている人ですら解説できない
この2つの言葉。
2008年、世界経済を進化させた資源価格の急騰。その原因の1つが、
「投機マネー」の流入と言われています。
この投機資金があらゆる商品に飛び火する形で
向かっていったのだそうです。
この資金の多くを占めるのがアメリカの年金基金。
この年金、本来は投資に使えども投資はしないのでは?
そう考えるのが自然ですよね。
では一体、この「投資」と「投機」はどう違うのか?そこを確認しておきましょう。
「投資」とは?
株式の長期保有がその代表格です。企業と言うと、
その国の経済を引っ張ってくる、いわばエンジンのような
役割を担っています。
そのエンジンに株式市場を通じて燃料、つまるところ
資金を投じていくのが投資家の役割になります。
この資金を利用し、企業はより利益を大きくしていくために
様々な事業、サービス、取り組みを継続して行っていくことが
できるようになるのです。
そうこうして事業が大きくなっていけば、それに伴い
得られた大きな利益を、株主配当という形で投資家に
リターンとしてお返ししてあげることが出来ます。
つまり、投資は資金を回転させてやることによって、
資金を提供した人も借りた人も双方がより大きな利益を
手にすることが出来る仕組み、と言うことです。
「投機」とは?
株式投資でも短期売買、FXの為替取引が代表的ですね。
例えば為替取引。円を売り、ドルを買ってもドル自体が
成長するわけではありません。
また、為替取引は取引を決済した時点で必ず取引の
売り買いの合計値はプラスマイナスゼロになります。
ようするに、その取引に参加した人の利益、そして損失を
合算すれば必ずプラスでもマイナスでもなくなる、という事です。
これは株式投資の長期投資のように、上手くいけば
投資家全体に理系を分配でき、さらには株式自体の値上がり益も
手にすることができる。それに、企業も事業の拡大で利益を
大きくすることが出来、従業員は賃金の上昇により、利益を手にできる。
取引に関連したすべての人がハッピーになる可能性のある
投資と投機は、完全に性質の異なるものであることがわかります。
また、どこからが長期投資でどこまでが短期の投機なのかは
明確ではありません。そして、投資がいいことで投機は悪、
というものでもありません。
仮にも投資の方が好ましいとしても、投機活動がなければ
「投資」している人が株、通貨を売ろうにも買おうにも、取引自体が
極めて少なくなってきて、売ろうにも売れない、買おうにも買えない
といった事態を引き起こしてしまいます。
この「投機」とは、市場全体を活発化させる潤滑油のような
役割を果たしていると考えられます。
普段仕事をされている私達サラリーマンが資産形成をする場合、
どちらが有利なのか、そしてどちらが適しているのか?あなたの
投資環境や資金力、正確などを勘案して選ぶといいですね。
FXの本質はゼロサム・ゲームだ
ゼロサムゲームという言葉も覚えておきましょう。
株の長期投資は、すべての人が幸せになれる可能性を
秘めている取引でしたね。
こういう世界を「プラスサムゲーム」と言います。取引の合計が
プラスになる、という意味合いになります。
対してマイナスサムゲームという世界もあります。
本当にそんなのある?と思われるかもしれません。
実はあります。それが「ギャンブル」です。
この「ギャンブル」はあり得ないくらいのマイナスリターンを誇ります。
例えば銀行の預金金利は0コンマ数%のプラス。ところがギャンブル、
例えば宝くじなどはさも夢をうるようなCM、文言に騙されやすいですが、
なんと平均リターンはマイナス50%になります。
競馬は多少なりともよくなり、マイナス25%。競馬が好きで、
趣味の世界であるのであればまた話は変わってしまいますが、
競馬で一儲けなどと考えているのであれば、それはもうバカと
いわれても全くおかしくありません。
唯一、巨額の冨を手にするのはギャンブルの胴元、
日本では国や地方自治体なのです。
では大してFXはどちらだと思いますか?大儲けできるからプラス?
違いますよね。FXは投機ですから、取引の合計は常にプラマイゼロ。
ですからゼロサムゲームとなります。
そしてさらに深掘りしていきましょう。FXの取引自体は
プラスマイナスゼロとなりますが、取引への参加手数料は
どこへと言ってしまうのか?
わかりますよね、FXの証券会社はあなたに儲けをもたらしたり、
愉快にさせるために存在はしないのです。
あなたが喜び、悲しんだりする際にかかる手数料を
頂戴するために存在しています。あなたが取引で感情的に
なればなるほど、取引できるシステムを提供していく
業者の懐に手数料金が入る仕組みなのです。
業者に支払う手数料という「どう逃れようとも逃げられないマイナス文」
を考慮すれば、実はFX取引はマイナスゲームの世界に、片足を
取っ込みかけたようなもの。
FXは取引に参加する人の儲けはプラスでもマイナスでもない、
平均すれば儲けも損もない世界、唯一ほぼ確実に得をするとしたら、
それはFXの証券会社、業者であるということを理解しておきましょう。
ダイスケ
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